Qos
Qos(Quality Of Service:サービスの品質)
Ping-tでCCNAの問題を解いていると良く間違うQoSについてまとめてみました。
Qosとは、特定のパケットを優先的に処理したり、帯域幅の確保を行う技術
・輻輳管理
・輻輳回避
・帯域制御 からなる。
輻輳とは物が1か所に集中し混雑する様態をいう。
輻輳管理では、以下を行います。
・分類:QoS適用対象となるパケットを分類する
・マーキング:分類されたパケットに優先度識別用の印を付ける
・キューイング:パケットに付けられたマークを使って、それぞれの優先度に応じたキュー(パケットを溜めるバッファ)に格納する
・スケジューリング:各キューからデータを取り出して送信する
・FIFO(First In First Out)はパケットを受信した順に転送する
・PQ(Priority Queing)は優先度の高いパケットの転送を完全に優先する
・CBWFQ(Class-Based WFQ)はクラスという単位でキューを設定する。クラスごとに最低保証帯域幅を指定する
・LLQ(Low Latencey Queing) PQ+CBWFQ=優先度の高いパケットを最優先で転送しながらも、優先の低いパケットもある程度転送する
輻輳回避(RED WRED)
輻輳回避は、輻輳によるテールドロップが発生する前にキューに待機しているパケットをドロップする
テールドロップとはキューが一杯になったときに後から届いたパケットを全て破棄すること
・RED(Random Early Detection:ランダム早期検出)はキューに溜まっているパケットの量に応じて「ノードロップ」「ランダムドロップ」「フルドロップ」の3つのモードで動作する
ノードロップ パケットの量がしきい値以下の状態。パケットをドロップしない
ランダムドロップ パケットの量が最小しきい値を超えた状態で、設定した割合に基づきパケットをドロップする。
フルドロップ パケットの量が最大しきい値を超えた状態で、着信パケットを全てドロップする(テールドロップ)
WREDは、REDの破棄率を優先度ごとに設定できる
帯域制御(シェーピング/ポリシング)
帯域制御は、利用する帯域幅(通信速度)を制御する機能です。企業ネットワークでは、主にWAN境界で帯域制御が必要になります。
(Committed Information Rate:最低保証速度)を超えて送受信したデータは、輻輳時に破棄される可能性が高くなります。
このような場合に適用するQoSツールとして以下の2つがあります。
・シェーピング(ネットワークへデータを送信する側で実装)
・ポリシング(ネットワークの入り口で実装)